☆アスターナ古墳の想い

トルファン 夜明け
両側のポプラ並木を進むと、無邪気にな子供が手を挙げる。煉瓦を積み上げて作った家が並ぶ。
その近くに多少の土盛りがあちこちに見えるだけであるが、ここがアスターナ古墳である。
二箇所の古墳を見学。その一つにはミイラが二体、またもう一つには、見事な壁画が残っていた。
もちろん漢族のお墓である。その壁画はなんと花鳥風月の類である。自分の故郷の風景でもあろうか、
その人の性格を偲ばせる。


 
 
 
 

アスターナ古墳 高積雲

   我々、日本人はここでは気楽に見るが、日本国内になると、古墳は全く閉ざされた暗黒の世界だ。
もちろん偶に古墳が発掘されるが、天皇陵と宮内庁が指定しているものは発掘ができない。
私の故郷の大阪堺に世界最大の前方後円墳「大仙古墳」がある。いわゆる「仁徳天皇陵」である。
今でも、子供達は何処から入るのか、中で遊んでいるが、公式には入れない。発掘も出来ない。
としても、江戸時代には、山の上で中で花見もしたらしく、また発掘された鏡が、アメリカの何処かで
展示されているという話しも聞いたことがある。他国の古墳には、いとも熱心に見学するが、自分達の
祖先に関しては案外無関心だ。

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