敦煌--(高速道路)---桃園---(鉄道)---トルファン駅---(高速道路)---トルファン市内
暖かい夜行列車に乗り、一晩開ければトルファンである。鉄道は天山半山脈の麓に沿って走るが、
トルファンは海抜マイナスの盆地の底にあり、鉄道は町まで行かない。
トルファン、夜明けに見た初めての信号
町の中心まで一時間ばかりかかる。ゴビの中を走り、夜明けの中に、初めて赤信号を見て安堵する。
トルファン盆地は中国ではもっとも低く、トルファン盆地のアイディン湖はマイナス154m
関外の三絶
トルファンの「熱さ」
ハミの西北の鎮西の「寒さ」
安西の「風」
と言われるように、中国最低地の暑さは厳しくい。
高昌国
高昌故城の建物は風化激しく、煉瓦の欠片と風化した砂だけが、当時の夢の跡である。
我々が訪れた時は、全くの快晴で青空に暑い日差しと、ロバ馬車が巻き上げる砂に閉口した。
比較的、原型を留める寺院の跡
何かを見たはずだが、なかなか思い出せない。想い出すのは、我々が馬車を待っている間、
なんと横入りしてきた集団の喧噪だ。
荒々しくを私たちのガイドとやりあって、先にすっと馬車にのって行ってしまった。東京の電車でも我々は、
とても行儀良く整列しているのだが、こんな暑いゴビの中では生きて行けないのかもしれない。
もう一つは、我々にまとわりつく子供達だ。土産ものとか、千円札で両替をせまるとか。かわいい子で
あるが。何故か心が落ち着かない。こういう風景も何処かでみたような気もするが、思い出せない。