(2)☆高昌故城の喧噪

 

 
 
 
 
 
 
 

敦煌--(高速道路)---桃園---(鉄道)---トルファン駅---(高速道路)---トルファン市内

暖かい夜行列車に乗り、一晩開ければトルファンである。鉄道は天山半山脈の麓に沿って走るが、
トルファンは海抜マイナスの盆地の底にあり、鉄道は町まで行かない。
トルファン、夜明けに見た初めての信号

町の中心まで一時間ばかりかかる。ゴビの中を走り、夜明けの中に、初めて赤信号を見て安堵する。
 

トルファン盆地は中国ではもっとも低く、トルファン盆地のアイディン湖はマイナス154m
関外の三絶
トルファンの「熱さ」
ハミの西北の鎮西の「寒さ」
安西の「風」
と言われるように、中国最低地の暑さは厳しくい。
 
 

高昌国

かって栄えた 高昌国は天山南路の要所で、千年以上も仏教が栄えた国だ。
一昔前は限られた探検隊しか来れなかった。今はいとも簡単になった。少しの好奇心
と少しばかりのお金が在れば、誰でも行ける。
 トルファン周辺 地図
 
 
 昔、三蔵法師も訪れた所で、近くに火炎山が聳える。周りのゴビは黒っぽい石ころであるが、
不思議なことに火炎山は赤っぽい岩山である。
快晴の火炎山

 

高昌故城の建物は風化激しく、煉瓦の欠片と風化した砂だけが、当時の夢の跡である。
我々が訪れた時は、全くの快晴で青空に暑い日差しと、ロバ馬車が巻き上げる砂に閉口した。

 


比較的、原型を留める寺院の跡
 

何かを見たはずだが、なかなか思い出せない。想い出すのは、我々が馬車を待っている間、
なんと横入りしてきた集団の喧噪だ。
荒々しくを私たちのガイドとやりあって、先にすっと馬車にのって行ってしまった。東京の電車でも我々は、
とても行儀良く整列しているのだが、こんな暑いゴビの中では生きて行けないのかもしれない。

 

    もう一つは、我々にまとわりつく子供達だ。土産ものとか、千円札で両替をせまるとか。かわいい子で
あるが。何故か心が落ち着かない。こういう風景も何処かでみたような気もするが、思い出せない。
 

目次へ戻る